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乳癌 (2006/05/01)
 近年、日本人はコレステロールの多い食物をとるようになり、乳癌は非常に増えています。乳癌になる人の割合は、胃癌を抜いて第1位です。
しかし、乳癌は他の癌に比べて治療成果が良いので、死亡率は少し低く、大腸がんが大1位です。
通常、癌は40歳以上から好発年齢になりますが、乳癌は30歳前後から発生します。早期発見のためには30歳位から2年に1回検査を受けることをお勧めします。
検査方法は、マンモグラフィー(X線)と乳腺超音波検査がありますが、専門の施設では、どちらも80%前後です。しかし、乳癌検査はマンモグラフィーしか認められていません。というのは、乳腺超音波検査は検査する人の技術の差が大きい為と言われています。
乳癌にはいくつかのタイプがあり、微小石灰化を伴なうものは乳腺超音波検査のほうが有効です。一方、進行の速い浸潤癌は、乳腺超音波検査のほうが有効といわれています。この2年以内に厚生労働省は、乳癌の超音波検診を認めると聞いています。
乳癌は自己検診法が発達していますが、1.5cm以下の小さい癌は触れにくいので検診で早期発見し、乳癌温存術で済ませたいものです。

下の画像は、乳房にしこりを訴えられた患者さんです。乳腺超音波検査をしたところ、2つのこぶがくっついたような病変(大きさ 18×9o)を認めましたので乳癌を疑い、熊本地域医療センターを紹介しました。
小さい癌でしたので乳房温存術が施行されました。ところが、乳管内伸展が著名で、切断端にも癌が認められた為に、乳房切除術(大胸筋温存)が行われました。
2年経った今もお元気ですが、ホルモン療法を続けています。

乳癌自己検査法は下のサイトにあります。(asahi.comのページ)

http://www.asahi.com/health/cancer/11.html
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