3月に日本医事新報社から、水と健康のハンドブックが発売されました。東京大学大学院教授の武藤 芳照先生他の編集です。
執筆者は、日本水泳ドクター会議(年1回開催)のメンバーがほとんどです。私もこの会に属していますので、分担執筆依頼がありました。そのタイトル名と要旨を書いてみました。
タイトル名「アルコール摂取と飲水の関係」
アルコールを飲んでも顔が変わらない人と、赤くなる人がおられます。
最近、赤くなる人は、γーGTPが上がり易く、喉頭癌や食道癌になり易いことが分かってきました。そういう方でタバコを吸っている人は、一層癌になり易いことになります。又、顔色が変わらない人は、アルコール分解酵素を持っておられますので、飲む傍ら醒めていくのでアルコール量が多くなりがちで、肝臓を悪くする人が多いようです。
アルコールは見た目には水と似ていますが、利尿作用があり、例えばビール1,000ml飲むと尿は1,100mlでますので、100ml分脱水になりましす。ゴルフの途中でのビールは、その後、日差しが強いと発汗による脱水も加わりますので、血液がドロドロになり、心筋梗塞を招きやすいので注意してください。
実際、私はゴルフ場で心筋梗塞の処置に呼ばれ、救急車を手配し、一命は取りとめたものの、その主は治療およびリハビリで6ヶ月の休職を余儀なくされました。
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