脳梗塞、脳出血、めまいの原因の一つに頚動脈硬化症があります。1月25日のNHK「ためしてガッテン」で放送されましたように、超音波の探触子を頚部に当てるとすぐに診断できます。検査時間も5〜10分で痛みもありません。
私の友人が56歳の時に両側頚動脈の閉塞で手術しています。彼は軽い糖尿病だったことが原因と考えられます。糖尿病は軽い人でもこのような血管障害を起こすことが分かってきました。彼の症状はゴルフに行って3ホール目位から、ホールに入ったボールを手に取ると落とすので、おかしいと思ってゴルフの帰りにMRI検査を受けて診断がついたそうです。
糖尿病の方は50歳から、肥満、高脂血症の方は55歳から、元気と思っている方は、60歳から2年に1回の検査をおすすめします。
(A):76歳 男性
(A)の写真は、頚動脈のカラードップラーの写真です。カラーで写っているのが、血流のある部分です。その血流のところからその下部の白い線まで(十字印の間)が頚動脈の内膜の厚さです。この方はその厚さが1.3mmで、正常値の1.0mm以下を越えていましたので、頚動脈硬化症と判断しました。
(B):81歳 女性
頚動脈(横に長い幅のある部分)の中に濃い線があるのがお分かりと思います。長さ4.7mm、厚さ1.4mmの石灰化した頚動脈硬化症の所見です。
動脈硬化には、糖尿病、肥満、高脂血症、加齢、遺伝など、多くの要素が関係しています。
コレステロールが高い方は、調理用油に味の素のキャノーラや健康サララ、日清のヘルシーコレステ、ヘルシーライトの使用をおすすめします。
中性脂肪の高い方は、花王のクッキングオイルがいいと思います。しかし、いずれも油分ですからカロリーは高いので、糖尿病、肥満の方は極力控えて下さい。
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